BLOGブログ

博多若杉流、本格博多雑煮の作り方

もつかれさまです~!【自称:もつ鍋・水炊き博多若杉の想い伝道師】SNS担当のさっきーです!

気付けば12月も終盤…。朝晩の冷え込みが厳しくなり、「もういくつ寝ると、お正月~♪」なんて口ずさむ頃となりましたね。

 

お正月といえば、日本の家庭ではさまざまな伝統料理が食卓に並びますよね。私の大好きなもつ鍋を囲むのはもちろん!

年越しそばやおせち、お煮しめ、そしてお雑煮!

お正月料理の中でも、特に「お雑煮」は地域や家庭によって、味付けや具材が異なる、日本の多様性を感じられる特別な一品ではないでしょうか?

 

実は私、小さい頃から食べていた実家のお雑煮しか知らなかったのですが、今回「博多雑煮」を改めて作ることで、その魅力を再発見しました。

今日は「博多若杉流、博多雑煮の作り方」を詳しくご紹介します!

 

博多雑煮ってどんなもの?

画像

皆さんは、「博多雑煮」にどんなイメージをお持ちですか?

私は母が作ってくれたお雑煮、具体的には醤油味で牛肉が入ったものが日本のスタンダードだと思っていました(笑)

 

ところが今回、母に改めて聞いてみたところ、「子どもでも食べやすいように、牛肉を砂糖醤油で味付けして、出汁を注いでいたのよ」と教えてもらい、実はこのお雑煮は我が家流だったということが判明!

一方、「博多雑煮」とは、福岡ならではの特産物や伝統食材をふんだんに使った、具だくさんで豪華なお雑煮のこと。

特に欠かせないのが、福岡を代表する伝統野菜「かつお菜」。

 

名前の通り、ほんのり香るかつお出汁のような風味が特徴で、独特のほろ苦さが魅力です!!

🎍「かつお菜」についての豆知識🍃
かつお菜は、博多に古くから伝わる野菜で、高菜の仲間です。その特徴的な名前の由来は、茎の部分にカツオ節のような風味があることから来ていると言われています。このユニークな風味が、博多雑煮に深い味わいをもたらします。

かつお菜は、濃い緑色をした肉厚で縮れた葉を持ち、見た目にも力強さがあります!その風味が食欲をそそり、博多の冬には欠かせない食材です。

また栄養も豊富で、特にカルシウムやビタミンCが豊富に含まれており、健康にも良い影響を与えてくれます!

 

今回私は、そんな博多雑煮を初めて作ることにしました!

 

 

実際に作ってみよう!

今回の挑戦には、博多若杉料理人のやっさんが力強い味方に!

やっさんから直伝のレシピと調理のコツを学びつつ、いざ初挑戦です。

 

材料の下ごしらえ

画像

まずは下ごしらえが必要な食材たちを準備します。

博多雑煮は「ひと手間」が味の決め手になるので、下ごしらえは丁寧に行いましょう!

  • 干しシイタケ:サッと洗って水で戻します。

  • 里芋・人参:皮をむき、里芋はぬめりを取るために、軽く洗います。その後、沸騰したお湯で下茹で。ここでのポイントは、「煮崩れ防止のため、沸騰後は弱火でコトコトゆでる」 ことです。

  • かつお菜:熱湯でサッと茹でてから冷水にくぐらせ、水気を絞って食べやすい大きさに切ります。
    →この茹で加減が、出来上がりの食感を左右します!

 

 

野菜に八方出汁で味を含ませる

次に、野菜に下味をつけます。「八方出汁」と呼ばれる万能調味料を作り、野菜を炊きます。

八方出汁の作り方

  • 出汁:みりん:醤油を 4:1:1 の割合で混ぜ、中火で温めます。

これに、下茹でした「里芋」「人参」「シイタケ」を加えて弱火で5分ほど煮込んだら、火を止めてそのまま冷ましておきます。この間に味がじんわりと染み込んでいきます♪

 

ブリと鶏もも肉の下ごしらえ

画像

続いて主役級のたんぱく質、ブリと鶏もも肉の準備です。

博多雑煮におけるブリは、必須存在です。なぜなら、ブリは「ヤズ」「イナダ」「ハマチ」と成長するごとに名前が変わり、最後に「ブリ」と呼ばれる出世魚であることから、縁起の良い食材として祝いの席で優遇されているからです。

 

博多の雑煮にブリを​​入れるようになった理由には諸説ありますが、その一つとして挙げられるのが、「嫁ブリ」と呼ばれる風習です。

博多では、年末になると嫁方の里へ「嫁さん」 「ぶりがよい」との願いを込めて、大きなブリを一本贈る習慣があったとのこと。

この風習が、正月のおせち料理や雑煮にブリを​​使うきっかけになったとも言われています!

 

  1. 塩を振り、30分冷蔵庫で休ませる
    →これで余分な水分と臭みを取り除き、下味をつけます。

  2. 焼き目をつける
    →フライパンで香ばしい焼き色を付けましょう。オーブントースターでもOKです!
    ※焼き目は風味のアクセントになるので、ぜひひと手間を。

 

 

いよいよ味付け!

ここからが仕上げの工程。いよいよお雑煮を完成させます!

  1. 出汁を作る
    水700ccに昆布を入れ、中火で温めます。沸騰直前で昆布を取り出すと、まろやかな風味に。

  2. 具材を加えて煮込む
    昆布出汁に、焼いたブリと鶏もも肉を入れ、さらに八方出汁で味を調えます。
    沸騰後は丁寧にアクを取り除くことで、クリアで上品なお雑煮に仕上がります!

  3. お餅を温める
    別の鍋にお湯を沸かし、弱火で優しくお餅を温めます。
    お湯の表面、お餅が表面に浮かんで来たら、食べごろです。

  4. 盛り付け
    彩り豊かにお椀に盛り付け、最後にお出汁を注ぎ入れます。かまぼこや柚子の皮(松葉柚子)を添えると、見た目も華やかでお正月らしさが際立ちます!

 

画像

 

博多雑煮を作ってみて

完成したお雑煮を味わうと、お出汁の優しい香りと具材それぞれの旨味が調和し、心がほっと温まる味わいでした。

作る前は「手間がかかりそう」と思いましたが、工程を一つひとつ丁寧に進めれば意外と簡単!何より、出来上がった時の達成感が格別です。

 

 

最後に

博多雑煮は、地域の伝統と家族の温かさが詰まった特別な一品。

今回のレシピが皆さんのお正月を彩るお手伝いになれば嬉しいです!

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
次のnoteでまたお会いしましょう~(≧▽≦)♪

お問い合わせイラスト

CONTACTお問い合わせ

システム導入や、オンラインショップのことなど
お気軽に、お問い合わせください。