BLOGブログ

【後編】現代版組踊「息吹~南山義民喜四郎伝」福岡公演、当日。
この記事は【後編】です!
▼【前編】現代版組踊「息吹~南山義民喜四郎伝」福岡公演が、花開くまで。
ついに迎えた、息吹福岡公演の朝。
この日は心臓の鼓動がいつもより速いような……SNS担当としての使命と、観客としての期待が入り混じった、特別な朝でした。

私はSNS担当として、配信活動を担う予定だったので、頭の中は大忙し。
来場者に向けて、どのタイミングでLINEを配信したらいいかな~?
今日来たくても来れなかった方に、少しでも現場の雰囲気をお伝えしたい……!
「出来る限りで、私の全力を尽くすぞ。」
そう心に誓いながら、私は会場へと足を踏み入れました。
扉をくぐった瞬間から、息をつく間もなく慌ただしい時間が始まります。
午前中は、とにかく必死でした。
…配信と撮影に追われながらも、心にあったのはただ一つ。
今から会場に足を運んでくださる方へ。
そして、来たくても来られなかった方へ。
この場の空気を届けたい!!
その想いだけで、頭に浮かんだことはすべてやり切りました。
もちろん、当日の準備や運営に汗を流す仲間たちの姿を残すことも、私たちSNS班(撮影班)の大切な役割。
私はゴープロとスマホを両手に、他のメンバーは一眼レフやビデオカメラを抱えて、ただ夢中でシャッターを切り続けました。
必死に走り回り、無我夢中でカメラを構えて…
気づけば、心の底から「楽しい!」と感じている自分がいました。
苦しいはずの忙しさが、不思議と喜びに変わっていく。
仲間と一緒に、この瞬間を未来に残すことができる。
それは、SNS班としての使命を超えた、私にとってかけがえのない時間でした。
そして午後。
ようやく一息つき、私は観客として客席に座りました。
パンフレットを手に、実行委員長である店長のコメントに目を通し、出演者の写真の中から自分にメッセージをくれた子を探す。
その瞬間だけは、実行委員でもSNS担当でもなく、ただ一人の観客として、純粋に「息吹」を楽しむ自分がいました。

いよいよ、幕が上がる。
オープニングを飾ったのは、地元・飯塚本町宿場太鼓「龍王」さんの圧巻のパフォーマンス。
力強い一打が鳴り響くたびに、客席の空気が震え、私の胸の鼓動も加速していきます。
「いよいよ、始まる――!」
その言葉が心に浮かんだ瞬間、幕が上がりました。
一気に熱を帯びた会場は、静けさと緊張感に包まれ、誰もが舞台に釘付けになっていました。
SNS担当として、この日のために積み重ねてきた準備のすべてが報われるような、高揚と歓喜に包まれる瞬間でした。
音楽とダンスで涙があふれた瞬間
舞台で物語が進むにつれ、太鼓の轟き、息吹バンドの響き、そして歌声が幾重にも重なり、会場全体を包み込んでいきました。
子どもたちの鬼気迫る演技、全身を投げ出すような迫力あるダンス。
その一つひとつが波のように押し寄せ、胸の奥深くを揺さぶります。
舞台の上で鳴り響くのは、SNSで何度も紹介してきたあの音楽とダンス。
けれども、いま目の前で繰り広げられる“生の一所懸命”は、言葉にならないほど強烈でした。

全身でその熱を浴びたとき、胸がぎゅっと締め付けられ、呼吸さえも苦しいほど。
そして気づけば、頬を伝う涙が止まりませんでした。
……けれど、その涙は、単なる感動だけではありません。
自分自身がここまで積み上げてきた頑張り。
仲間が夜遅くまで走り続けてきた姿。
子どもたちの必死の稽古の時間。
そして、この舞台を支えてくださった多くの方々の存在。
そのすべてが、音楽とダンスとともに胸に押し寄せてきて、涙となって溢れ出したんだと思います。
あの瞬間に抱いた感覚は、きっと一生忘れることはありません。
地域と共に生きた、舞台。
今回の福岡公演では、舞台そのものに加えて地域とのコラボレーションを随所にて楽しむことがきました!

まずご紹介したいのは、オープニングセレモニーと、一舞台での演奏を一部担ってくださった、地元の太鼓団体様です。
志ら川太鼓さん、飯塚本町宿場太鼓「龍王」さん、NEO獅子舞さんなどの豪華なメンバーが、息吹福岡公演を盛り上げてくださいました。
迫力ある太鼓の演奏と「息吹」とのコラボレーションは、舞台と会場が一体となり、響き渡る太鼓の音が客席の胸に直接届き、会場全体が振動するような熱気に包まれました。
そして、8月16日(土)夜公演では、福智町女子バレーチーム「カノアラウレアーズ福岡」の選手の皆さんが登場。
トークショーや、直接交流できるイベントも行われ、地域の未来を担う若い世代と舞台がつながる、特別な時間となりました。
さらに、公演にお越しいただいた皆さまへは、本まぐろ丼の無料提供も行われました。
舞台「息吹」を応援する熱き男「北村さん」のご協力により実現したこの取り組みは、舞台の感動とともに「食」でも心を満たすおもてなしとして、来場者の方々から大好評でした。
DMで届いた声
幕が下り、鳴り止まぬ拍手に包まれる中、終演直後から次々とSNSに届く反響。
「行ってきました!」
「本当に感動しました!」
「また福岡で公演があれば、絶対に見に行きます!」
その一つひとつの言葉が、画面越しに届くたび、胸の奥がじんと熱くなりました。
SNSでの発信が現実の体験へとつながり、それがまたDMとして返ってくる。
舞台の熱がオンラインを通じて広がり、さらに応援の輪となって戻ってくる。
その循環の中に自分がいる…
そう感じた瞬間、SNS担当としてこれほど嬉しいことはありませんでした。
通知が鳴るたびに、目頭が熱くなりながら、息吹福岡公演のInstagramでご紹介を続けました。
千秋楽ーーそして、子どもたちのお見送り。
4公演すべてが終わった8月17日夜、千秋楽。
カーテンコールのあと、客席からは割れんばかりの拍手が響きました。
照明に照らされた子どもたちの涙で光る顔が、とても眩しく見えました。
そしてお見送りの瞬間、子どもたちは涙を流しながら「ありがとうございました!!」と、声を張り上げていました。
その声はまるで電流のように、ビリビリと私の胸を震わせました。
涙と笑顔と声が混ざり合い、会場全体がひとつになったあの瞬間は、まさに、“一所懸命はかっこいい”を体現する光景でした!
本番の二日間は、子どもたち、大人たち、観客、そして応援してくれた皆さん――
すべての“ご縁”が結集した時間でした。
私は息吹福岡公演で体験したかけがえのない時間と、この本番での二日間を胸に、これからも「想いを届けること」を続けていきたいと思います!
最後に。
前編でも少し触れた内容になりますが、準備期間から本番の二日間を振り返ると、実行委員として至らない点も多々あったと思います。
SkywardHDはイベント運営会社ではなく、メンバーのほとんどがこのようなイベント運営の経験はありません。
予想外のことが起きるたびに、息吹実行委員の皆さまや、地元の皆さま、応援してくださる方に支えていただきながら、必死の対応となりました。
決して完璧ではなかったけど、それでも、多くの方々に助けていただけたからこそ、幕を開け幕を下ろすことができたこと。
そのことへの感謝の気持ちを、私はずっと忘れません!
準備編、本番編と、熱い気持ちを綴って参りました。
三部作の最後に、4公演が終わった翌日に行われた「【番外編】お元気様会」の様子をお写真中心にお届けしたいと思います😊
次回の配信も、ぜひ楽しみにしていてくださいね✨️